









『 TABIのお話会 』
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自費出版で、二冊の本を作りました。
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現代版『アルケミスト』 !
と、本人自ら言うのはおこがましいことはなはだしいと自覚していますが、『アルケミスト』の本にある言葉を信じて旅した日本人の少年のお話である、というのは事実です。
ぼくの、いままでの旅を綴っています。大学時代からの人生の葛藤から、就職活動をせずに、『アルケミスト』の言葉を励みに、こころの声を聞き続け旅に出て、社会の「こうあらねばならぬ」から自由になっていく、人生の物語です。そして、その結果の現在に至るまで、とても幸せな人生を送って来れたと思っています。
ぼく自身が当時に、周囲の大人からこのようなお話を聞けたら、それは人生のもう一つの選択肢の可能性を知れて、人生に対する気持ちが楽だったろうにと思います。そんな思いから、自身の経験を、特に若い世代にシェアしたいとの思いで、以前より実際のお話し会をしていた内容をテキスト化したものです。
いまこうして旅を振り返ってみて、旅で得た一番のことは何かというと、なにか新しい体験や学びということよりも、いままでの日本での生い立ちで身につけてしまっていた「こうあらねばならぬ」という固定観念を、旅という新しい環境のなかで手放していくことができたことです。その固定観念から気持ちが軽くなる度に、いままで自らに堰き止めていたものがはずれ、いままでもずっとそこにあった内からの創造に満ちた生きる命の力に立ち戻ることができたのです。そんな人生の物語です。
本の内容としましては、東京で生まれ育った生い立ちから、小中高のサッカー少年時代、サッカーを諦めて悶々とした大学生活からの、いきいきとした自分と出会い直したはじめての海外一人旅のロンドン語学留学。そこで、バックパッカーなる旅を知り、大学を一年間休学してのユーラシア大陸横断。そして、就職活動で悩んでいる時に人生を決定づけた、Rainbow Gatheringとの衝撃の出会い。『アルケミスト』に励まされた、大学生活最後の一年。大学卒業後、すぐに日本を飛び出し、中米を一年かけて馬で旅した話。そして、目標を達成した旅先から、思いのかぎりを綴った日本の家族への手紙。
人生を綴るとなると、家族や親とのこともたくさんエピソードに出てくるのですが、今回の本の制作にあたり、父親との書簡という形で、お互いの気持ちを伝え合える貴重な機会ともなりました。巻末に、当時の旅先から綴った子から親への手紙。そして、父から子へのいまの父の言葉で綴られた手紙も掲載されています。本の制作中に、はじめての旅に向かうぼくに向けて兄が綴ってくれた当時の手紙も見つけ、兄の言葉も掲載されています。
冒頭に「若い世代の選択肢の一つとして伝えたく、この本を作った」と書きましたが、人生の選択は人生の歩みを続けている限り続いていくものだと思います。そんな大人になった子供の方々にも、ぜひ読んでいただきたいです。ぼく自身にとってもこの本は、この先に続いていく人生において、こころの声と共に生きていくことを忘れずにいくための指針となるものとなりました。
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2023年11月 初版第一刷発行 限定千部
発行 TABI BOOKS / INDIGO design
文・写真・イラスト 佐々琢哉
編集・ブックデザイン 日野藍
印刷・製本 松栄印刷所
プリンティングディレクター 高松了吾(松栄印刷所)
表紙:箔押し
本文:208ページ(中綴じカラー16ページ)
サイズ:B6変形中綴じ 130mm×180mm
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